救急医療の今を知る

看護師と日本の救急医療の問題について。

救急医療を担う看護師に必要なこと

 救急医療の現場では、救命できるかどうかの可否を決めているのは医師だけではありません。看護師が患者の応対をしている現場が多く、その際に急ぎの治療が必要かどうかを正確に判断できるかどうかが決め手になる場合もあるのです。救急で運ばれてきた人の場合には優先して治療を行う場合が多いものの、自分で外来に来た患者の診療の順序は看護師が決めます。

 問診を行って急を要するかどうかを判断できなければならないのが救急医療に携わる看護師であり、成功の鍵を握っているといえるでしょう。しかし、現状としてその能力が不足している人が多く、現場では有能な人材が求められています。現場経験を積むことで判断力を育むことが重要なのは確かです。その視点から長く現場で働いて能力を伸ばしていけばいい、と考える看護師が多いのが問題を引き起こしているともいえます。能力として判断力が欠かせないのは事実であっても、それ以上に向学心が必要になるからです。医学知識を正しく持ち、救急の現場で必要になる知識を少しでも多く持つという努力が欠かせません。

 医師と同等かそれ以上の知識を持つという気概を持たなければ、看護師として適切な判断を下せるようにはならないでしょう。医学知識をつける努力をするという意識が低い看護師が多いのが現状であり、その点を改善することで飛躍的に救急医療の質が高まると期待できます。看護師として救急で働くときには向学心を大切にするのが肝要です。